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レイヤーハイトとは?

ふりがな

レイヤーハイト(れいやーはいと)

英語表記

Layer Height

詳細説明

レイヤーハイトとは、3Dプリンティングにおける各層の厚さを指す用語であり、印刷物の解像度や表面の滑らかさに直接影響を与えます。レイヤーハイトは、3Dプリンターが積層して物体を形成する際の基本的な設定パラメーターの一つです。

レイヤーハイトの設定は、印刷の品質と時間に大きく関係します。一般的には、レイヤーハイトが小さいほど、印刷物の表面が滑らかになり、ディテールが細かく再現されます。例えば、0.1mmのレイヤーハイトで印刷すると、非常に高い解像度が得られます。しかし、この設定では印刷時間が長くなります。一方、0.3mmや0.4mmのレイヤーハイトを使用すると、印刷時間は短縮されますが、表面がやや粗くなる可能性があります。

レイヤーハイトの選択は、印刷物の用途や必要な精度に応じて決定されます。プロトタイプや試作品の作成には、短時間で印刷が完了する大きなレイヤーハイトが適している場合があります。一方、最終製品や高精細なモデルには、小さなレイヤーハイトが推奨されます。

レイヤーハイトの設定は、3Dプリンターの性能にも依存します。高精度なプリンターは、非常に小さなレイヤーハイトで安定して印刷する能力を持っています。また、プリンターのノズル径もレイヤーハイトの選択に影響を与えます。一般的には、ノズル径の50〜75%の範囲内でレイヤーハイトを設定することが推奨されます。

さらに、レイヤーハイトは印刷物の強度にも影響します。小さなレイヤーハイトで印刷された物体は、層間の結合が強固であり、全体的な強度が高まります。一方、大きなレイヤーハイトでは、印刷時間の短縮と材料の節約が可能ですが、層間の結合が弱くなる場合があります。

総じて、レイヤーハイトは3Dプリンティングにおいて重要なパラメーターであり、印刷品質、時間、材料消費に影響を与えます。適切なレイヤーハイトの選択により、目的に合った高品質な印刷物を作成することが可能です。

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