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3Dプリントの分野における『プリント精度』について

ふりがな、英語表記

プリント精度(ぷりんとせいど)、Print Accuracy

詳細な説明

3Dプリントにおける『プリント精度』は、プリントされたオブジェクトの寸法や形状がデジタル設計とどれだけ一致しているかを示す指標です。高いプリント精度は、設計通りの細部や寸法が正確に再現されることを意味し、品質の高いプリントを実現します。プリント精度は、3Dプリンターの性能や設定、使用する材料、環境条件など多くの要因に影響を受けます。

プリント精度を測る際には、寸法精度と表面精度の2つの要素が重要です。寸法精度は、プリントされたオブジェクトの各部位の寸法が設計値にどれだけ近いかを表し、ミクロン単位で評価されることが一般的です。一方、表面精度は、オブジェクトの表面の滑らかさやディテールの再現度を指します。

プリント精度は、3Dプリンターの解像度に大きく依存します。解像度は、プリンターがどれだけ細かい層を積み重ねることができるかを示し、層厚(レイヤー厚)とXY解像度(水平解像度)で表されます。層厚が薄いほど、またXY解像度が高いほど、プリント精度は向上します。

使用する材料もプリント精度に影響を与えます。例えば、プラスチックフィラメントを使用するFDM(熱溶解積層法)では、材料の収縮や反りが精度に影響することがあります。一方、樹脂を使用するSLA(光造形法)では、より高精度なプリントが可能ですが、材料特有の取り扱いが必要です。

さらに、プリント環境も精度に影響を与えます。温度や湿度の変化は、材料の挙動やプリンターの動作に影響を及ぼし、精度のばらつきを引き起こす可能性があります。プリンターのキャリブレーションや定期的なメンテナンスも、精度を維持するために重要です。

高いプリント精度が求められる用途としては、医療用モデル、エンジニアリング部品、プロトタイピングなどが挙げられます。これらの分野では、設計通りの寸法や形状が求められるため、プリント精度が重要な要素となります。



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