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ビルドプレートとは?

3Dプリントの分野におけるビルドプレートという用語は、3Dプリンタでオブジェクトを構築する際に使用される基盤を指します。ふりがなでは「ビルドプレート」と書き、英語表記では「Build Plate」となります。このプレートは、プリントプロセス中に素材を支持し、安定した土台を提供する役割を果たします。

ビルドプレートの特徴

ビルドプレートの特徴は、その耐熱性と平坦性です。3Dプリントの過程で、ノズルから出てくる溶融した素材がプレート上に積層されるため、ビルドプレートは高温に耐える必要があります。通常、ガラス、アルミニウム、PEI(ポリイミド)などの素材が使用され、これらは優れた耐熱性を持ちます。また、ビルドプレートは完全に平坦であることが重要です。平坦でないと、プリント中に層が均一に積層されず、完成品の品質が低下します。

ビルドプレートの評価基準

ビルドプレートの評価基準には、平坦性、耐久性、素材の種類、表面処理が含まれます。平坦性は、プレートの表面がどれだけ均一であるかを評価します。耐久性については、長期間の使用に耐えられるかどうかが重要です。素材の種類は、プリントする素材との相性や熱伝導率に影響を与えます。表面処理については、プリント中にオブジェクトがしっかりと固定されるか、また取り外しが容易かどうかが評価されます。

ビルドプレートの用途

ビルドプレートは、3Dプリントのすべてのプロセスで使用されます。FDM(熱溶解積層法)プリンターでは、ノズルから出てくるフィラメントがビルドプレート上に積層され、モデルが形成されます。SLA(光造形法)やDLP(デジタルライトプロジェクション)プリンターでも、液体樹脂がプレートに積層されて固まります。また、プレートにはヒートベッド機能が付いていることが多く、これはプリントの初期段階で素材が適切に接着されるのを助け、反りや歪みを防ぐ役割を果たします。

ビルドプレートのメンテナンス

ビルドプレートのメンテナンスは、プリント品質を保つために重要です。使用後はプレート表面を清掃し、次のプリントに備える必要があります。ガラスやアルミニウム製のプレートは、アルコールや専用のクリーナーで拭くと効果的です。表面が傷つかないように注意しながら清掃することが求められます。また、長期間の使用で平坦性が損なわれた場合は、交換が必要です。

まとめ

3Dプリントの分野における『ビルドプレート』とは、プリント中にオブジェクトを構築するための基盤を指します。英語では「Build Plate」と表記され、耐熱性と平坦性が特徴です。評価基準には、平坦性、耐久性、素材の種類、表面処理が含まれます。FDMやSLAなどの3Dプリントプロセスで広く使用され、プリント品質を保つためには定期的なメンテナンスが必要です。



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